転職理由「キャリアアップ」をどう伝える?面接で評価される伝え方と例文、NG例を解説|リモートワーク可能な求人に特化 IT・DX人材の転職ならWorkship CAREER

転職理由「キャリアアップ」をどう伝える?面接で評価される伝え方と例文、NG例を解説

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転職理由の定番の一つである「キャリアアップ」。前向きな理由である一方で、「ありきたりに聞こえないか」「浅いと思われないか」と不安になる人も少なくありません。

結論から言えば、「キャリアアップ」は転職理由として十分に通用します。ただし、「キャリアアップしたい」という言葉のまま伝えると、抽象的で深く考えていない印象を与えてしまいかねません。

本記事では、「キャリアアップ」を転職理由にする際の、好印象な伝え方と例文、避けるべきNG例を解説します。本記事を参考に、面接官に納得感を持って伝えられる転職理由を準備してみてください。

「キャリアアップ」を動機に転職する人は多い

近年の傾向として、「キャリアアップ」を理由に転職する人は珍しくありません。

たとえば、dodaの転職理由ランキング(2025年)では、「昇進・キャリアアップが望めない」と「スキルアップしたい」がともに18.7%で、35項目中10位に同率でランクインしています。また、1位の「給与が低い・昇給が見込めない」(36.6%)をはじめ、評価や処遇に関する理由が上位を占めており、「今の環境では自分のキャリアを伸ばせない」と感じて転職する人が一定数いることがうかがえます。

年代別に見ると、30代の1位に「給与が低い」、3位に「スキルアップしたい」が入っています。下積み期間を終えた30代ほど、今の職場での昇給や待遇改善の限界を感じるのかもしれません。

こうしたデータからもわかる通り、「キャリアアップのため」という転職理由は一般的なものであり、面接官目線でも違和感なく受け取りやすいと思われます。

面接で転職理由を「キャリアアップ」と伝えていい?

結論から言うと、「キャリアアップ」は面接で伝えても問題ない転職理由です。むしろ「成長意欲がある」「前向きに次の環境を選んでいる」という印象につながりやすく、面接官にも受け入れられやすいテーマといえます。

ただし、注意したいのは伝え方です。「キャリアアップしたい」という言葉だけで終わってしまうと、抽象的で「あまり深く考えていないのでは」という印象を与えるリスクがあります。

評価の分かれ目になるのは、「何を」「どの方向に」アップさせたいのかまで具体化できているかどうかです。スキルなのか、担当領域なのか、役割や責任の大きさなのか。自分の言う「キャリアアップ」の中身を言語化できていれば、同じ理由でも説得力が大きく変わります。

「キャリアアップ」の4つの方向性

ひとくちに「キャリアアップ」といっても、その中身は人によってさまざまです。面接で説得力を持たせるには、まず自分の言う「キャリアアップ」がどの方向を指しているのかを整理することが出発点になります。

【キャリアアップの主な方向性】

 専門性を深める
特定の領域を掘り下げ、その分野のスペシャリストを目指す方向性。一つの専門を軸に対応範囲を広げる「T型人材」、二つの専門領域を持つ「π型人材」など

担当範囲を広げる
実装や作業だけでなく、要件定義や設計といった上流工程まで、関わる範囲を広げる方向性。複数領域を横断して動けるジェネラリストを目指すケースもあてはまる

役割や責任を広げる
チームリーダーやマネージャーなど、人や組織をまとめる役割へとステップアップする方向性。一人のプレイヤーとしての成果から、チームの成果に責任を持つ立場への移行

年収・処遇を上げる
成果が正当に評価される制度の整った環境へ移ることで、待遇を引き上げる方向性。同じ働きをしていても、評価制度によって処遇は大きく変わる

たとえば「専門性を深めながら、いずれはチームを率いたい」というように、これらが組み合わさることも少なくありません。大切なのは、自分のキャリアアップがどの方向に重心を置いているのかを、きちんと言語化しておくことです。

企業が転職理由を聞く意図

面接での伝え方を考えるうえで押さえておきたいのが「面接官はなぜ転職理由を聞くのか」という点です。

面接官は、退職にいたった事情そのものを詳しく追及したいわけではありません。本当に知りたいのは、「この人を採用したら、長く活躍してくれそうか」という点です。具体的には、面接を通して次のような点を把握したいと考えています。

  • 転職理由と志望動機が、一本の線でつながっているか

  • 「現状→課題→転職」という判断に、筋が通っているか

  • 入社後、同じ理由でまた辞めてしまわないか

このような採用側の視点をふまえて、面接での適切な伝え方を考えていきましょう。

「キャリアアップしたい」の伝え方のNG例

まずは、避けたい伝え方から確認します。次のように不満や後ろ向きな理由が前面に出ると、「転職しても同じような理由から退職するのでは」という印象を与えやすくなります。

「今の会社では成長できないから」のみ

成長意欲の表れではありますが、これだけで終わると、他責的・環境依存的な印象になります。

「成長できないのは本当に会社のせいなのか」「自分から動いて変えようとしたのか」と受け取られ、ネガティブな評価につながります。

「もっと評価されたい」のみ

「評価されたい」という気持ちは自然なものですが、言葉のまま伝えると、現職への不満や愚痴が中心になってしまいます。

面接官からは「うちでも評価に納得できなければ辞めるのでは」と懸念を持たれやすい表現です。

「今の仕事にやりがいを感じなくなった」のみ

現職へのモチベーションが下がること自体は、誰にでも起こり得ることで、悪いわけではありません。ですが、「やりがいを感じなくなった」だけで終わると、「ではなぜこの業種なのか」「なぜ当社なのか」が面接官には伝わりません。

やりがいを失った理由と、次に何を求めているのかをセットで語る必要があります。

面接で評価される伝え方のポイント

ここからは、「キャリアアップ」を前向きな転職理由として伝えるための、3つのポイントを紹介します。次のように視点や語り方を工夫することで、転職後の活躍をイメージしてもらいやすくなります。

未来志向の理由を伝える

同じ事情でも、「〜が嫌だから辞める」ではなく「〜を実現したいから移る」という形にすると、印象は大きく変わります。

たとえば「裁量が小さい」という不満は、「企画から実行まで一気通貫で担い、事業を動かす経験を積みたい」と言い換えられます。事実は同じでも、後者は「次の環境で何をしたいか」という未来志向の語り方になっており、面接官に前向きな印象を与えられます。

今の仕事とのつながりを伝える

特に異業種・異職種への転職では、「入社した後にどう活躍してくれるのか」を面接官にイメージさせることが重要です。

「現職で〜を経験した→そこで得た〜のスキルを、貴社の〜で活かしたい」というように、過去→現在→入社後を一本の線でつなぐと、一貫性と再現性の両方をアピールできます。

なお、現職での経験が希望する職種でどう活きるのか、自分ではイメージしづらいこともあるでしょう。そうした場合は、多くの求職者と対話してきた転職エージェントに意見を聞いてみると、思わぬかたちで強みを整理してもらえることが少なくありません。

不満ではなく「事実」を述べる

「評価されない」「成長できない」と感情のまま伝えると、他責的・批判的な印象になり、「入社後も同じ不満を持つのでは」と思われやすくなります。

そこで有効なのが、誰が聞いても確認できる「事実」として述べることです。たとえば、「年功序列で、成果が昇給に反映されにくい制度だった」「部署の役割上、担当できる業務範囲が限られていた」といった伝え方であれば、批判ではなく状況説明として受け取ってもらえます。

同じ内容でも、感情ではなく事実をベースにすることで、客観的で冷静な印象になります。

「キャリアアップしたい」を面接で伝える例文

ここでは、先ほどの4つの方向性に沿って例文を紹介します。目指したい方向性をふまえ、「自分ならどんな言い方ができるか」を考えてみるとよいでしょう。

専門性を深めたい場合

現職では、Webアプリケーションのフロントエンド開発を3年間担当し、ReactやTypeScriptを用いた実装に携わってきました。開発を重ねるなかで、UIの裏側にあるアーキテクチャ設計やパフォーマンス改善に、より深く関わりたいと考えるようになりました。貴社では大規模サービスのフロントエンド基盤の設計から携われると伺っており、これまでの実装経験を土台に、設計領域まで専門性を広げていきたいと考えています。

この例文は、現職での経験を起点に、「どの方向に専門性を深めたいのか」と「それが応募先で実現できる根拠」を結びつけているのがポイントです。

担当範囲を広げたい場合

現職では受託開発のプロジェクトで、決められた仕様に沿った実装を担当してきました。品質には自信がありますが、要件定義や仕様策定の段階から関わる機会は限られていました。貴社では自社プロダクトの開発において、企画段階からエンジニアが関与する体制だと伺っています。ユーザーの課題を起点に、設計から実装まで一気通貫で担うことで、より多くの面から事業に貢献できるエンジニアを目指したいと考えています。

ここでは「担当範囲が限られていた」という事実を、不満としてではなく状況説明として述べたうえで、上流工程まで関わりたいという意欲につなげています。

役割・責任を広げたい場合

現職では、3〜5名のチームでバックエンド開発のリーダーを任され、タスクの分担や若手メンバーのコードレビューを担当してきました。プレイヤーとして手を動かすなかで、メンバーが力を発揮できる環境づくりや、プロジェクト全体の進め方にもやりがいを感じるようになりました。貴社では開発組織の拡大フェーズにあり、マネジメントを担える人材を求めていると伺っています。これまでの開発経験を土台に、チームの成果に責任を持つ立場として貢献していきたいと考えています。

「個人の成果」から「チームの成果」へと視点が移っていることを、現職での具体的な経験で裏づけているのがポイントです。マネジメント志向は「現場から逃げたいのでは」と誤解されることもあるため、技術への関心も併せて示すと安心感を与えられます。

正当な評価を得たい場合

現職は年功序列の色が濃く、成果が評価や処遇に反映されるまでに時間がかかる制度でした。エンジニアとして技術力を磨き、成果で貢献していきたいという思いが強くなるなかで、実力や成果が正当に評価される環境で挑戦したいと考えるようになりました。貴社では技術評価制度が明確に整備されていると伺っており、成果を出すことでキャリアを切り開いていきたいと考えています。

「評価されたい」は不満に聞こえやすいテーマですが、制度を事実として述べ、「成果で貢献したい」という未来志向に変換することで、前向きな印象に仕上げています。

キャリアアップ転職で後悔しないためのチェックポイント

伝え方を整える前に、そもそも「この転職は本当に自分のキャリアアップになるのか」を確認しておくことも大切です。転職してから後悔しないために、次の3点をチェックしてみてください。

現職で実現できないか検証したか

「キャリアアップ=転職」とは限りません。異動・昇格・社内公募などで実現できることもあります。

社内で解決できる余地があるなら、まずは現職での選択肢を検証しておきましょう。

応募先で本当に実現できるか確認したか

「この会社ならキャリアアップできそう」という印象だけで決めてしまうと、入社後にギャップが生じやすくなります。

求人票だけではわからない社内の評価制度やキャリアパスは、転職エージェント経由で確認できることも多いので、応募前に情報を集めておくと安心です。

転職理由を自分の言葉で言語化できているか

自分の言う「キャリアアップ」の中身を、客観的にとらえるのは意外と難しいものです。一人で考え込むよりも、プロと一緒にキャリアの棚卸しをすると、自分の強みと進みたい方向を整理しやすくなります。

「キャリアアップ」の中身を言語化するなら、プロに相談しよう

「キャリアアップ」は転職理由として問題なく、むしろ面接官目線でも前向きに映りやすい表現です。ただし評価されるためには、仕事内容・スキル・評価・将来の役割といった中身まで具体化し、志望動機と一本の線でつなげることが条件になります。

とはいえ、自分の経験を言語化したり、それを応募先企業と結びつけたりする作業を、一人で進めるのは簡単ではありません。最適な伝え方を考えるためには、希望の業界に精通したキャリアアドバイザーに壁打ち相手になってもらうのが近道です。第三者の視点が入ることで、自分では気づかなかった強みや、企業との接点が見えてくることもあります。

『Workship CAREER』の無料相談では、副業・フリーランスのキャリアにも詳しいキャリアアドバイザーから、的確なアドバイスをもらえます。「キャリアアップ」という言葉を、自分だけの説得力ある転職理由に育てたい方は、ぜひ一度ご相談ください。

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渡眞利駿太
記事を書いた人
渡眞利駿太

大阪大学法学部卒。行政の教育事業支援、広告業界での人事職を経て2025年よりフリーランスライターに。ITやSaaS分野を中心に、採用広報記事や技術コラム、セミナーレポートなど幅広く記事制作に携わる。執筆・編集実績は約200本。

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